「不機嫌な職場」を読んだ
ふと古本屋で見つけて買って読んでみたって感じです。
2008年に書かれているので、もう10年以上前の本です。買ってから知ったのですが、弊社のことも書かれていて驚きました。 以下はちびちび読んでようやく読み終えた後、再度ぱらぱらめくりながら読み直してメモ程度に書いたものです。
今の働き方とその要因
- 今(少なくとも、本執筆当時)の日本の働き方
- 職場で関わらない
- 協力しあわない
- 生産性/創造性低下している
- 自分を守ろうとする心理、など
上記の要因の一つとして、構造的要因(=タコツボ化)が挙げられるという感じです。 タコツボ化したというのは、一人ひとりの仕事が明確されて役割が分担され、個人の力はあげられるような仕組みとなったが、逆に連携する力やつながりが勝手にひろがっていくような仕組みではなくなった、ということです。
以前と今の職場の比較
以前の職場 - 周りの人たちと関わる仕組みがたくさんあった - 社員の職務領域があえて緩く設定されていた(仕事の定義があえて曖昧だった) - インフォーマルネットワーク、評判情報流通などが強くワークしていた
最近の職場 - 成果至上主義 - ジェネラリスト<専門的知識の深さを評価する - 個々人のつながりよりも、効率化を重視した動きが増えた
今の組織に対してすぐ行えること
- 今起きていることを客観的に分析する
- 組織内にある感情を考察する
- 個々人の問題ではなく組織の問題であることを把握・共有する
そのほか
- 組織力=個人の力×個人間のつながり
- 築城三年落城一日
- 組織作りや個々人の信頼関係は築くのに時間かかるけど崩れるのは一瞬
- 目的のない移動は無駄かもしれないが、考えられた異動では新たな人間関係を作る
刺さった文章とか
共通の目標や、価値観の共有化についての重要性に関する章にて
短期的な行政追求に追われ、この大切な資源を組織全体に行き渡らせる努力を、近年忘れてこなかっただろうか。
人は多様である。いいところを認めてもらって嬉しくないはずがない、自分がなにか貢献できないか、という前向きな感情を持つ。
重要なのは、自分が協力する意図と自分に協力してもらうニーズを、周りのみんなにわかってもらうための方策をみんなで実践すること。
まとめ
無限に改善できそうなトピックだと思いました。いろんな考え方があるなーと思いつつ、たしかに、と納得できる部分が多かったです。